これまでの取り組みを技術書としてアウトプットしたい
この記事はyamanoku Advent Calendar 2023の20日目の記事になります。
最近はエンジニアブログ、登壇・発表などのアウトプットができてはいたのですが、今までできてなかったことにチャレンジしたい欲が湧いてきています。それは、技術書を1冊書き上げてみたいということです。
技術同人誌を書いていた頃
かつて「こんのいぬ」というサークル名でWebアクセシビリティの技術同人誌を書いたことがあります。当時は自分が知っているWebアクセシビリティにまつわるアウトプットを形にしてみたい、という思いで知りうる限りの知識をもって作ってみたのがきっかけです。
これまで遠巻きでしか見れてなかったWebアクセシビリティの世界にこのアウトプットをもって初めて近づくことができたと思っております。この本をきっかけに私の活動を知ってくださった方も居て、現在所属する企業へ入社できる縁も作ってくれました。
HTML、Webアクセシビリティのプロフェッショナルでもあるもんどさんや、株式会社ミツエーリンクスの木達一仁さんからも本の内容についてフィードバックをしてもらいました。その節は本当にありがとうございました…。
しかしながら、業務やプライベートの関係で立て込んできて、技術書典で技術同人誌を出してから参加することもなくなり、サークル活動もなくなってしまいました。
査読という経験
ここ最近は技術誌への連載や寄稿、技術書を出版している人たちが私の周囲で増えてきたなと感じてきています。
ありがたいことに、とある繋がりから、技術書や商業誌での連載記事の原稿を査読させてもらうことができました。
1つ目は令和最新のHTMLの仕様についてを解説する「HTML解体新書」の査読です。この査読ではHTMLの内容自体ではなく引用してきた元のコードサンプルが古い箇所があるので、それを現在であればどう修正するかについての依頼を受けて査読させていただきました。もともと購入を検討していた本でしたので、査読をさせていただけてとても嬉しかったです1。
2つ目はTakepepeさんがWEB+DB PRESSで連載していた「フロントエンド コンポーネント駆動開発」の「【第4回】はじめてのアクセシビリティ改善ガイド」2の査読です。こちらはコンポーネント視点でアクセシビリティ改善を行う内容だったため、アクセシビリティに関連する事象のレビューをさせていただきました。原稿を読みながらフロントエンド開発におけるアクセシビリティの重要性が広がってきたなぁとしみじみ感じました。
3つ目は、まだ情報は出ていませんが、今年とある技術書の査読をさせていただきました。そちらでもアクセシビリティに関することやデザインシステムにまつわる内容についてをレビューさせていただきました。
自分で本を書くという機会は作れませんでしたが、こうした縁からの経験を経て、少しずつ技術書なるものを書いてみたいなと思うようになってきました。
どういった題材を取り上げたいか
いくつか書ける内容はあると思いますが、その中でも「フロントエンドにまつわる技術的負債解消」についてを取り上げてみようかと考えています。
現在、技術的負債の継続的解消を目的としたチームに所属し、私は主にフロントエンドの分野を担当しています。チームとして発足、運用しだして2年が経過していており、その間に様々なことを業務を通じて経験してきました。
運営をスタートさせてから10年以上経過するWebサービスを運営するところであれば「技術的負債」というものは大なり小なり存在すると思います。フロントエンドの観点で技術的負債を解消するためには、どういったことを考えていけばいいのか・実施していけばいいのか、ということをまとめて近しい悩みを持つ人たちの手助けになれればと思っております。
表向きのテーマとしてはフロントエンドの技術的負債解消ですが、裏テーマとしては負債と向き合いつつWebにおいて持続的な開発をしていけることを含んだ内容にしていければと思っております。
公開、そして更にその先へ
技術書を書き上げて公開するのは、自分の考えをまとめてスナップショットを撮るだけではなく、色んな人へ見てもらい活かしてもらいたいというその先の目的があります。
まず最初のステップとしてはZenn Booksにて公開することを目指したいです。その後、技術書オンリーイベントでも頒布してゆきたいと考えています。どこまでやれるかは分かりませんが出版社への持ち込みも視野に入れてみたいです。
解像度としてはまだまだ荒い部分はありますが、やっていくことを明らかにして、来年は新たなアウトプットが出せるように頑張っていきたいと思います。